2013年2月8日金曜日

データセンターの要、免震装置工事




2013年2月データセンターの要である
免震装置の設置工事が始まりました

こんにちは。ctcデータセンター名古屋丸の内情報発信局のはなまるです。
2月に入り冬の寒さが厳しさを増している今日この頃、データセンター丸の内では
地下層の基礎工事が完了し免震装置の設置工事に着手しています。

現場には25mを超える大型のタワークレーンが立っています。
データセンターの建物はクレーン中間の作業場から
更に2倍の高さまで建設されます。圧巻ですね。

中部テレコミュニケーションの社員数名で現場視察を行いました。
パネルを見ながら工事進捗状況の説明を受けています。
安全面に十分配慮しながら、スケジュール通りに進んでいるとのこと。

免震装置には大きく3つの役割があります。
     ①鉛直支持・長周期化:建物の重さを支えながら、水平方向に大きく柔らかく変形
     ②復元力:建物をバネの力で元の位置に復元
     ③減衰力:地震エネルギーを吸収し、過大な変形を防止

データセンター名古屋丸の内では上記3つの役割をそれぞれ網羅した、
3つの免震装置を導入します。

1つ目は「積層ゴム」です。
鉛直支持・長周期化と復元力に効果を発揮します。
ゴムシートと鉄板が交互に重ね張りされており、縦に硬く
横に柔らかくすることが出来ます。


水平方向に60cmずれても切断される事は無いそうです。

 
2つ目は「すべり支承」です。
鉛直支持・長周期化と減衰力の効果を持っています。
樹脂コーティングされたステンレス板の上を、PTFE(テフロンなど)を貼付けた鋼材が
すべります。強風などの小さい力で免震装置を変形させない効果も持っています。

3つ目は「オイルダンパー」です。
減衰力の効果を持っています。
小さな揺れから大きな揺れまで機能し、速度に応じて減衰力を発揮します。
注射器や水鉄砲の理論と同じで強い力で伸縮させようとすると、大きな抵抗力が生まれ、
小さな力でゆっくり伸縮させる場合には小さな抵抗力で柔軟に可変します。
なお赤色はプロジェクトのこだわりで「情熱の色」という意味が込められているそうです。

データセンター名古屋丸の内の免震装置は、想定される大型地震にも
十分に耐えられるような安心の設計となっています。
堅牢な名古屋の蔵の主要機能として、お客様の大切なデータをお守りします。

土台基礎・免震装置の工事が完了すると、次はいよいよ建物の工事に進みます。
完成が待ち遠しく、ワクワクしますね。
 Written byはなまる